(後編)
久々に店を訪れると、アズサはすでに辞めていた。今何をしているのかもわからなかったが、次第に興味深い話が集まってきた。
まずひとつ、アズサはレズではなかった。男と一緒に暮らしていたのでバイだと思われる。
次に、「銀座でナンバーワン」発言。実は東京で風俗にいたことが判明。正直、人気があったとは考えにくい。
そしてこの一ヶ月間、最初の標的だった私がいなくなったので新人の女の子たちにせっせとUFO関連の本を見せ、テープを聴かせていた。このテープ、わけのわからない奇怪な音が延々続いていたそうだ。う〜ん聴きたかったなあ。そのあと手かざしをし「何か感じない?」というのがお決まりだとか。結局いつも一人で「きたきた〜感じる〜」と悶えていたようである。

そうこうしているうちに次の標的が決まったらしい。妙に男好きのするマリちゃんだ。
ある時一人暮らしのマリちゃんの部屋に、アズサが一冊の少女漫画雑誌を持ってきた。なんとそこには昔アズサが投稿したマンガが載っていた。そんな過去もあったんだね。これまた内容が気になるところではある。
徐々にマリちゃんに接近していった彼女は「実家の電話番号おしえて(はぁと)」とのたまう。その言葉に胡散臭いものを感じたマリちゃんは、偽って祖父母の番号を教えた。後日、祖父母宅には匿名の女性から「お宅の娘さん、いかがわしい所で働いてますよ」という電話があったそうだ。
一方、店には手紙が続々届いていた。内容はあの娘とあの客はデキているといったものばかりで、偽名だが消印でバレバレだった。
今彼女はどうしているだろう。また新たな標的を物色中なのか。実はすでに近くで働いてたりしたら…。年を経てパワーアップした彼女を見てみたいが…やっぱり思い出にとどめておくだけの方が良さそうだ。(鴨ん)

菜園での花づくりと月一回の旅行が楽しみです。
健康の秘訣は好き嫌いなくなんでも食べ、よく歩くこと。
毎日を感謝して過ごしています。
富山県/米田ツタ様(74歳)
第二回
もちろんこちらが怪しまれぬよう、日常と変わらずバッグを自然に持つ。肩や腕に力が入ったり、手が前方に出てしまうなどはもってのほか。視線もあさっての方向へ。ターゲットの後ろから撮ることが多いのだが、腕を動かさず、指の動きだけでバッグの前方をやや上に向ける。また、ターゲットと背中合わせだったり、ターゲットの前にまわった場合はさりげなくバッグを持ちかえて、同じく指だけでバッグの後方を上に向ける。しゃがんで物を見ているターゲットに対しては、足元にバッグを置いたままに。立ち上がる瞬間から丸見えである。
ついでにパンツだけでなく、顔も撮っておく。手に持ったバッグを、自然に肩にかけ直せば顔もきれいに撮れる。顔が付いていれば、その盗撮パンツの価値は倍増である。
しかしハズレもままある。パンツの上にスパッツや(※1)ガードルを着用していた場合には、うまく撮れていてもボツになる。また、短すぎる超ミニは、実はスカートではなくキュロットだった、ということも多い。これだけは後にモニターチェックしてみなければわからない。
そしてパンツの色は黒系よりも白系。更にTバック、生理ナプキンのウイング付、経血漏れなどは高く評価される。
ビデオ製作会社の人は、自分の盗撮について「なかなか上手い」と誉めてくれた。しかし、以前同会社でバイトをしていた二十歳の女子大生は、経血漏れのギャルが靴を試着しているところを十五分間にもわたって色々な角度で撮り、「これを撮った人が日本一上手い」と、マニアの間で絶賛されたらしい。
いずれにしろ、こういった盗撮がうまくいくのは女ならではである。盗撮が広く知れわたった今日、男が渋谷109で盗撮…となると、ちょっと怪しいかもしれない。
※1…イベント等のキャンギャルの場合スパッツ着用でも許される。先日「東京ゲームショウ」でキャンギャルを撮ってきた時の話(特にカメラ小僧について)は又の機会にでも。(星ぽえ夢)
評 いやあ衝撃が走りましたね。まさかこんな展開になるとは。事実は小説より奇なり。

そろそろ梅雨。ハッピーバースディ梅雨〜♪なんつって。小学校の頃、食べ物が趣味になった時がある。作るのではなく、実験。こうしたらどうなるんやろ、という純真な疑問からある日、『チーズキッス』をチン!してみた。数分後、やつらはお菓子となって帰って来た。食感はカリカリッ。んーいいにほひ。これ売れるかもしれん!!子供心に自分の才能が開花した瞬間に少々ビビッていた。しかし、後片づけが面倒な上に食いすぎて胸やけをおこした事がアダとなって、二度とやつらを口にしていない。チーズを食べてもチン!しようと思わないのは私の心からピーターパンがいなくなったから(はぁと)?時って残酷ね…一度お試しあれ!!
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